福祉見聞録の「LIFE」対応
「LIFE」対応プログラムを提供します。
厚生労働省は、自立支援等の効果が科学的に裏付けられた介護を実現するために必要なデータを収集・分析するためのデータベース「LIFE(ライフ)」の構築を行い、令和2年5月より運用を開始致しました。 今後、介護記録入力ソフトと「LIFE(ライフ)」の連携により、データの収集が進んでいきます。
令和3年度から、CHASE・VISITを一体的に運用するにあたって、科学的介護の理解と浸透を図る観点から、統一した名称「LIFE※」への変更予定・内容の高度化が見込まれます。
変更内容に対応するべく、「LIFE」対応プログラムを2021年3月中提供開始予定です。
※「科学的介護情報システム(Long-term care Information system For Evidence;LIFE ライフ)」
「LIFE」利用の流れと運用の流れについて
※参考サイト:厚生労働省 CHASE専用サイトに掲載された「CHASE導入手順書」より引用、編集加工しています。https://life.mhlw.go.jp/login
福祉見聞録情報提供・取り込みイメージ
「科学的介護」に向けた『LIFE』(ライフ)
目的
- ① エビデンスに基づいた介護の実践
- ② 現場から収集・蓄積・分析(科学的に妥当性がある指標)
- ③ 分析の成果を現場にフィードバック
収集の対象とする項目
- ① 信頼性・妥当性があり科学的測定が可能な項目
- ② データの収集に新たな負荷がかからないもの
- ③ 国際的に比較が可能なもの
- 日常生活動作(BI)、栄養の指標(BMI)、褥瘡の指標(DESIGN-R)
具体的項目
①「基本的な項目」(LIFEに入力されるべき項目)
- 1.総論(ADL等)
- ・ 基本情報(保険者番号、被保険者番号、事業所番号、性別、生年月日)
- ・ 既往歴
- ・ 服薬情報
- ・ 同居家族等・家族等が介護できる時間
- ・ Barthel Index(国際的アセスメントツール)
- ・ 在宅復帰の有無
- ・ 障害高齢者の日常生活自立度
- ・ 認知症高齢者の日常生活自立度
- 2.口腔・栄養
- ・ 身長
- ・ 体重
- ・ 低栄養状態のリスクレベル
- ・ 栄養補給法
- ・ 経口摂取
- ・ 嚥下調整食の必要性
- ・ 食事形態
- ・ とろみ
- ・ 食事摂取量
- ・ 必要栄養量_エネルギー
- ・ 必要栄養量_たんぱく質
- ・ 提供栄養量_エネルギー
- ・ 提供栄養量_たんぱく質
- ・ 血清アルブミン値
- ・ 褥瘡の有無
- ・ 口腔の健康状態
- ・ 誤嚥性肺炎の既往歴等
- 3.認知症
- ・ 認知症の既往歴等
- ・ 「DBD13」(認知症の周辺症状に係る指標)
- ・ 「Vitality Index」(意欲の指標)
→
- 対象となる加算
- 科学的介護推進体制加算
- 科学的介護推進体制加算Ⅰ
- 科学的介護推進体制加算Ⅱ
②「目的に応じた項目」(加算の対象となる事業所が入力すべき項目)
- 対応する様式 対象となる加算
-
- ・生活機能チェックシート・個別機能訓練計画書
- →
- 個別機能訓練加算
-
- ・特定の様式なし
- →
- ADL維持等加算
-
- ・自立支援促進に関する評価・支援計画書
- →
- 自立支援促進加算
-
- ・褥瘡対策に関するスクリーニング・ケア計画書
- →
- 褥瘡マネジメント加算
-
- ・排せつの状態に関するスクリーニング・支援計画書
- →
- 排せつ支援加算
-
- ・薬剤変更等に係る情報提供書
- →
- かかりつけ医連携薬剤調整加算
-
- ・栄養・摂食嚥下スクリーニング・アセスメント・モニタリング(施設)
- →
- 栄養マネジメント強化加算
-
- ・栄養スクリーニング・アセスメント・モニタリング(通所・居宅)
- →
- 栄養アセスメント加算
-
- ・口腔衛生管理加算様式(実施計画)
- →
- 口腔衛生管理加算
-
- ・口腔機能向上サービスに関する計画書
- →
- 口腔機能向上加算
-
- ・リハビリテーション計画書
- →
- リハビリテーションマネジメント加算
-
- ・リハビリテーション計画書
- →
- リハビリテーションマネジメント計画書情報加算
※各加算と対象となるサービスに関しましては、下部にある【「LIFE」へのデータ提出とフィードバックの活用による算定加算と対象サービス一覧】をご参照ください。
③「その他の項目」(任意に入力すべき項目)
- 1.総論(ADL等)
-
- ・ 各アセスメント様式評価情報
- ←
- ADL等のアセスメント方式
-
- ・ 基本チェックリスト情報
- ←
- 介護予防ケアマネジメント
- ・ FIM(機能的自立度評価表)
- 2.認知症
- ・ 改定長谷川式認知症スケール
対象となる領域
- ① 介護給付 ② 予防給付 ③ 介護予防・日常生活支援総合事業
フィードバック
- ① 利用者 ② 介護者 ③ 事業者 ④ 保険者(自治体)
「CHASE」・「VISIT」を一体的に運用
科学的介護情報システム「LIFE」へ統合
※令和3年度から統一名称とする予定「科学的介護情報システム(LIFE)」
「LIFE」へのデータ提出とフィードバックの活用による算定加算と対象サービス一覧
| 対象サービス加算項目 | 施設系 | 居住系 | 通所・訪問系 | 多機能系 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 介護老人福祉施設 | 介護老人保健施設 | 介護療養型医療施設 | 介護医療院 | 地域密着型老人福祉施設 | 認知症対応型共同生活介護 | 特定施設入居者生活介護 | 地域密着型特定施設入居者生活介護 | 訪問リハビリテーション | 通所介護 | 通所リハビリテーション | 地域密着型通所介護 | 認知症対応型通所介護 | 短期入所生活介護 | 小規模多機能型居宅介護 | 看護小規模多機能型居宅介護 | ||
| 科学的介護推進体制加算 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||||
| 科学的介護推進体制加算Ⅰ・Ⅱ | ● | ● | ● | ● | |||||||||||||
| 機能訓練 | 個別機能訓練加算Ⅱ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||
| ADL 維持等加算Ⅰ・Ⅱ | ● | ● | ● | ● | ○ | ○ | ● | ||||||||||
| その他 | 自立支援促進加算 (寝たきり予防・重度化防止のためのマネジメント) |
● | ● | ● | ● | ||||||||||||
| 褥瘡マネジメント加算Ⅰ・Ⅱ | ○ | ○ | ○ | ● | |||||||||||||
| 排せつ支援加算Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ||||||||||||
| かかりつけ医連携薬剤調整加算Ⅱ | ○ | ||||||||||||||||
| 栄養 | 栄養マネジメント強化加算 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||
| 栄養アセスメント加算 | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||||||||
| 口腔 | 口腔衛生管理加算Ⅱ | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||||||
| 口腔機能向上加算Ⅱ | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||||||||
| リハビリ | リハビリテーションマネジメント加算(A) ロ・(B) ロ | ○ | ○ | ||||||||||||||
| リハビリテーションマネジメント計画書情報加算 | ● | ||||||||||||||||
●:新規に創設された加算 ○:データ提出とフィードバックが条件に追加された既存の加算
※検討内容をまとめた情報のため、今後の分科会で変更が生じることもありますのでご注意ください。
福祉見聞録と「LIFE」の使用の流れ(イメージ)
※福祉見聞録「生活支援システム」は「PDCA」サイクルを踏まえ請求まで連動した一気通貫型のシステムです。